時代が変わっても揺らがない教育理念と、AI時代に求められる「創造性」とは

〜教育対談開始〜
千葉学習塾Canpassと個別指導Polarissを運営しております、合同会社キャンパスの千葉と申します。本日は教育対談、よろしくお願いいたします。
岡田校長千葉代表、本日はよろしくお願いします。そちらのロゴは御社のものでしょうか。どのような意味なのでしょうか。
千葉私が着ておりますこの制服のロゴマークは、「いろいろな人が集まって、一つの正解(円)を目指してみんなで進んでいく」というイメージと、キャンパスの「C」をモチーフに作ったものです。一人ひとりの個性を生かしながら成長を支えていきたいという思いを込めています。
歴史が生んだ自由な風土と、「感謝の心」から始まる教育理念
千葉さて、早速ですが明法中学・高等学校様の現在の姿や教育理念についてお伺いさせてください。私の中では、元々は進学校のイメージがありつつ、近年は共学化され、スポーツや部活動にも力を入れられている印象がございます。
岡田校長本校は創立60周年を迎えましたが、開校当初から専門性の高い教員が集まり、旧制高校のような教養主義的な教育を行ってきた歴史があります。生徒たちに自分たちで考えさせる「自治」の風土や、部活動も含めて自主性を重んじる姿勢はそうした歴史から受け継がれているものです。
本校の見学の精神にあるのが「生を受けたことに感謝する」という言葉です。 感謝の気持ちを持てる人は、謙虚になれます。謙虚な人は他者への「共感力」が高まり、自分とは違う立場の人に対しても「寛容」になれる。これが多様性を尊重することにつながっていきます。
説明会でもよくお話しするのですが、受験勉強ができること自体、決して当たり前ではなく恵まれた環境にあります。まずは周りや保護者の方への感謝の心を持ち、その上で自らの個性を磨いて社会に貢献できる人になってほしい。これが明法の教育の根本にあります。
激動の時代に求められる「本質的な力」とは―知識の暗記から「創造性」と「自己有用感」へ
千葉「感謝の心」から始まり、他者への寛容さや共感力を育むというお話、非常に共感いたします。 いま時代が激しく変化する中で、これまでのように「決められた正解にいかに早くたどり着くか」という処理能力だけでは難しくなっていると感じます。子どもたちに本当に求められる「本質的な力」とは何だとお考えでしょうか。
岡田校長正解が決まっていることの処理であれば、今はAIの方がはるかに優秀です。だからこそ、知識だけではなく、「問題の本質を見抜く力」や「問いを立てる力」、そして「創造性(クリエイティビティ)」が大事になってきます。
本校では「4Cスキル(クリエイティビティ、コラボレーション、クリティカルシンキング、コミュニケーション)」の育成を掲げています。ただ、創造性と言っても単なる思いつきでは意味がないので、基礎学力や論理的思考という段階を踏むことを大切にしています。
もう一つ大切なのが「自己有用感」です。自分にしかできない強みを持ち、「自分は人の役に立っている」「社会から必要とされている」と感じられる感覚ですね。これが自信となり、幸せにもつながります。
テレビの『博士ちゃん』という番組で、マニアックな分野に夢中になっているお子さんがサンドウィッチマンさんの前で生き生きと語っている姿を見ます。伝えたい強い想いや情熱があれば、コミュニケーション能力や表現力というのは後から自然とついてくるものなんですね。誰にでもできることではなく、「自分だからこそできること」で人に喜んでもらえる力を育てたいと考えています。
明法独自の教育アプローチ――小さな失敗を糧にする「レジリエンス」と「情操教育」
千葉「伝えたい思いがコミュニケーション力を伸ばす」というお話、現場でも非常に頷けます。そうした創造性や生き生きとした力を育むために、明法では具体的にどのような教育アプローチをされているのでしょうか。
岡田校長一つは「挑戦を後押しし、失敗から立ち直る力(レジリエンス)を育てること」です。大人になってから挫折してポキッと折れてしまわないよう、中高生のうちに大いに小さな失敗や試行錯誤を経験してほしいと思っています。
中高6年間の中で、低学年(中1・中2)ではまず「生徒に寄り添う」、中学年(中3・高1)では「自律を促す」、高学年(高2・高3)では新たな目標や「挑戦を後押しする」というアプローチを意識しています。私自身もオープンキャンパスやイベントで、生徒と一緒にサックスを演奏してステージに立つことがあるのですが、大人や教員が楽しんで挑戦する姿を見せることも一つのメッセージになればと思っています。
もう一つは「感性を養う情操教育」です。明法の中学生は3年間、全員がひとつの楽器(弦楽器や管楽器)に取り組み、最終的には学年全体でオーケストラ・合奏としての集大成を発表します。仲間とともに音楽を作り上げる経験は、感性を磨くうえでかけがえのないものになっています。
大学進学の先を見据えたキャリア教育――「選択した後の努力で、正解にしていく」
千葉校長先生自ら生徒さんと一緒にバンドや演奏を楽しまれているのは、生徒さんにとっても素晴らしい環境ですね。 続いて、キャリア教育についてもお伺いさせてください。かつてのように「良い大学を出て大手企業に入れば安泰」という時代ではなくなった中で、生徒たちの進路指導において何を大切にされていますか。
岡田校長人生は常に「選択と決断の連続」です。中学受験も高校受験もその選択の一つですが、その選択が正しかったかどうかは、選んだ瞬間には決まりません。「その後の自分の努力によって、選んだ道を正解にしていくんだ」という話を生徒にはよくしています。
一昔前のように決まりきったエリートコースというものはなくなりました。だからこそ、周りに流されるのではなく、「自分が何をしたいのか」「どう社会に貢献できるか」という軸を持つことが大切です。目先の受験結果だけでなく、その後の人生で自立し、自分の選択を前向きに捉えて努力し続けられる力を育みたいと考えています。
民間企業(学習塾)への期待と役割――生徒を多角的に見守るアプローチ
千葉「その後の努力で正解にしていく」という考え方は、子どもたちにとっても大きな励みになりますね。 私たちは民間の学習塾として日々生徒指導を行っておりますが、学校と学習塾という民間企業がどのように連携し、サポートし合えるかについて、校長先生のご見解をお聞かせください。
岡田校長今の時代、塾や予備校も大教室での一斉授業から、少人数や個別に寄り添うスタイルが増えていますよね。千葉代表のところもそうだと思いますが、少人数でじっくり生徒を見ているからこそ、生徒の本音や学校での様子を深く把握されている場面も多いのではないでしょうか。
時には「学校で少し悩みを抱えているようだ」といった生徒の様子を、地域の塾の先生経由で教えていただくこともあり、補完し合える関係としてありがたく感じることがあります。私自身も先日、生徒2人に個別に英語を教えたのですが、少人数だと理解度を確認しながら深く関われる強みがあると実感しました。
大規模な受験テクニックの伝授だけでなく、生徒一人ひとりの様子を見守る視点や、教員向けの指導ノウハウなど、お互いの強みを活かして切磋琢磨し、生徒を伸ばしていけるような良い関係性でありたいですね。
これから学校選びをする小学生・中学生、保護者の方々へのメッセージ
千葉お互いの強みを活かして生徒を支えていくという視点、非常に勉強になります。 それでは最後に、これから受験や学校選びに臨む小・中学生、そしてご家庭の保護者様へメッセージをお願いいたします。
岡田校長12歳や15歳での受験というのは、人生におけるほんの「通過点」に過ぎません。ここで全てが決まるわけではありませんし、もし思うような結果が出なかったとしても、その後の努力次第でいくらでも取り戻すことができます。
受験の準備期間は、ご家庭にとっても大変な労力がかかりますし、時には親子で悩むこともあると思います。だからこそ、どうか「結果」だけで一喜一憂せず、挑戦している我が子の姿や努力そのものを認めてあげてほしいと思います。
失敗を恐れずに色々なことに挑戦し、自分の「好き」や「強み」を見つけていってください。明法はそうした生徒の挑戦を温かく受け止める学校です。皆さんと一緒に学べることを楽しみにしております。
千葉本日は温かく、深いお話をたくさん聞かせていただき、誠にありがとうございました!
明法中学・高等学校





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